不動産の価格とは
それではまずいちばん関心の高い価格から述べてゆくことにします。
不動産の特性として、土地にしても建物にしても唯一無二のもので、
それぞれ特徴があります。
隣同士のほぼ同じ面積の分譲地や、マンションの隣の部屋、同じ間取りの上下階でも
微妙に違います。
唯一無二のものではありますが、売るには価格をつけなければなりません。
価格をつけるにはどうしたらよいか。
このくらいで売れたらいいな。
とか、このくらいはするはずだとか。
心積もりのある方もあるかもしれません。
住めば都。すみなれた地域。自分の家(不動産)は自分で評価すると、
どうしても高く評価しがちです。
住み慣れた経験から、この地域が一番だと思っている人も多くいらっしゃいます。
一般的にはさほど人気のある地域でなくとも、やはり長年住んでいた方、
そこで生まれたり、少年少女期を過ごしたり、新婚時代を過ごしたり、
子供を育てたり、たくさんの思い出や隣近所のお付き合いから、
みなさん口々に「ここはほんとにいいところだよ」
「こんなにいいところないよ」
とおっしゃる方が多いです。
また、不動産を取得した時代や、不動産が一番高かった時期の価格が
頭に残っている方もあります。
しかし高すぎては、当然、売れません。
買い手がなかなか付かずに半年も1年も・・・。
中には売りに出してから5年以上経つものも稀に見受けられます。
扱っている不動産業者も、最初は広告を出し、熱心に動いていたのが、なかなか売れな
いと、そのうち「どうせ売れないから」とほったらかしにしてしまっている。
いわゆる「売り疲れ」してしまっている。
近隣の土地価格がどんどん下がっているのに、価格を下げるタイミングさえ逸してしま
っている。というような物件も現実にあります。
価格が高すぎてしまった場合によく見られる現象です。
でも安すぎては損をしてしまいます。
売りに出した途端に4人も5人も買い手がついてしまうようではいけません。
安すぎたのです。
買い手はひとりで結構です。
同時にふたりついて、競り合ってくれると値引きもせず早く成約できることもあります
が・・・・。
では、どうしたらよいか。
最終的には、売主が価格を決めて私ども不動産業者に依頼していただくのですが、
その前に私ども不動産業者が、売却予定の不動産について、いくらぐらいが妥当である
か、価格についてのアドバイスをします。
査定と呼んでいます。
宅地建物取引業者は、目的物件を売買すべき価額または評価額について意見を述べると
きは、その根拠をあきらかにして説明をおこなうことになります。
(宅建業法34条の2・第2項)
いわゆる相場ともいわれていますが、
周辺、近隣で同種類の不動産がいくらで取引されたか。取引されているか。
取引事例や、公示価格、基準地価格、路線価等を調べ、
その不動産の持つ特性から流動性、売りやすさを現在の取引の動向や、
自らの経験から、いわゆる現在売りに出すのに
妥当な価格、売れるであろうという価格を出します。
その価格をわれわれ不動産業者は、売ろうとしている方にまずご提案します。
一般的にはその査定した金額で売りに出すのが、良い結果に結びつくことが多い
と思います。

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