今、ナゼ 中古住宅・マンション 第7話
■生活イメージがわきやすい
マンション管理関係者の中には、「買うなら中古がいいのではないですか」
とアドバイスする人が少なくありません。
もちろん価格の安さは大きな理由ですが、それ以上に薦めるわけは「現物を見て買える
から」。
彼らの言う”現物”とは、購入しようとしている室内の保全状況だけにとどまりませ
ん。
室内からの眺望、日当りの変化、外壁から受ける建物の雰囲気、
集会室や敷地内公園の使用状況、廊下やエレベーターの使い方といった住民のマナー、
管理員のレベルから管理会社の業務対応まですべてが含まれているのです。
青田売りの新築マンションは、まだ建物がないうちに売られるわけですから、
中古住宅と同じようにチェックすることはできません。
Yさんは、「僕はあんまり図面とかモデルルームとか見ても、よくイメージわかないほ
うなんで。
自分の部屋がどうなるかなんて想像もできませんよ。
それに、住んでからうるさく音を出す人が上にいたなんてことが分かったらしんどいで
すよね」
といいます。
この言葉通り、購入前に上下階の人からも事前に「音の問題はどうですか」
と情報を仕入れています。
■リフォームして好みの住居に
最近、築2年のマンションを買ったのはHさん。
「ラッキーでしたね。いつかは住んでみたいと思っていたマンションだったんです。
たまたま売りに出されるなんて。
新築時より、800万円下がっていたんですよ」と声は弾んでいます。
続けて「室内も問題ないし、新築にこだわる必要なんてないじゃないですか」と言いま
す。
専門家である建築士も、中古マンションの良さを認めます。
彼らが薦める理由の一つに、「築後2,3年たったマンションなら初期のクレームが
大体出つくしている」ことがあげられます。
例えば、新築入居当初によく聞かれるのが「壁にカビが生えてきた」という苦情です。
これは、新築当初はコンクリートがまだ水分を放出しているために起こりやすくなるの
です。
それも築後2から3年ほどすれば落ち着いてくるとのこと。
さらに、リフォームすれば室内の間取りやキッチンの設備なども好みどおりに
変えられることも大きなポイントです。
立地が気に入ったけれど、間取りがいまひとつ使いにくいといった場合でも、
あきらめることはありません。
物件価格の安さを利用して、思い切ってリフォームすればむしろ新築マンションより
自分のスタイルに合った住居を手に入れることが出来ます。
また、リフォームの費用としてローンを組んだ場合、工事の面積や金額などの条件を満
たせば
購入時のローンに加えて住宅ローン減税の対象になり、税金が戻ってきます。
中古マンションを取得した人に購入理由をたずねた調査によると、
1位は「予算が手ごろだった」86.3%、
続いて「リフォームすれば快適に住めると思ったから」46.7%という結果が出てい
ます。
中古のメリットは多いのです。
新築マンションだけに限定せずに、視野を広げてみるのもよいのではないでしょうか。
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